健康ペディア
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朝食の役割
①脳を活性化させる
私達の脳は、ブドウ糖をエネルギー源として使っています。朝起きた時は、脳が使えるブドウ糖は殆どないので、朝食をきちんと摂ることで、脳にブドウ糖を供給し、脳が活性化します。脳が働き始めると、体もしっかり動き、集中力や思考力も高まります。
②体温を上げる
人の体温は、寝ている間に低下しています。その体温を上げるためには、朝食が必要です。消化管(口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門)は、筋肉でできているため、動き出すと熱を出します。朝食を食べることで消化管が筋肉運動をはじめます。 それにより得られた熱で体温は上昇し、身体は1日の活動の準備を整えます。
③便通がよくなる
朝ごはんを食べると、胃腸が刺激されて動き出し、排便されやすい状態になります。
【朝食の簡単おすすめメニュー】
<和食> おにぎり・味噌汁
おにぎりに鶏そぼろ・鮭フレーク・わかめなどを混ぜ込むと、手軽で、栄養価もアップ
<洋食> パン・野菜スープ
パンにハム・卵・スライスチーズなど、お好みの具材をはさむと栄養価もアップ
byニコ
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花粉症対策(食生活)
桜の美しい季節になりましたね。ですが、花粉症の方には少々辛い季節です。4人に1人は患っているといわれる花粉症。生活全般を見直して、少しでも症状を軽くしていきましょう。
花粉症は花粉に対するアレルギー反応が発生する病気です。花粉症の場合、花粉が体内に入ると、花粉を異物として判断し、体外に出そうと、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状と、目のかゆみ、涙、充血といった目の症状を引き起こします。
しかし、人にはウイルスや細菌などから身体を守る免疫機能が備わっています。免疫力を上げ、抵抗力を高めることで、アレルギー症状の軽減が期待できるのです。
充分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食生活をすることで、免疫機能が向上します。特に、免疫細胞の半分以上は、腸にあると言われ、腸内環境を良くすることで、免疫力の向上につながります。
では、どんな食材が花粉症改善に期待できるのでしょうか。
①発酵食品・・・ヨーグルト、納豆など
善玉菌を増やして、腸内環境の改善が期待できます。②ビタミンD、ビタミンEを多く含む食材・・・かぼちゃ、大豆、干ししいたけなど
免疫の調整に役立ちます。③食物繊維の多い食材・・・きのこ類、根菜類など
腸内の善玉菌のエサになります。④青魚・・・あじ、さんまなど
DHA、EPAがアレルギー誘発物質のヒスタミンの働きを抑えてくれます。⑤ポリフェノールを含むもの・・・チョコレート、甜茶、ルイボスティー、コーヒー
アレルギー症状を抑える働きがあります。身近なものから日々の生活に取り入れて、花粉症シーズンが終わってた後も続けてみてくださいね。
byサンコン
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眼にいいのはブルーベリー?ビルベリー?②
【ビルベリーとは】
ビルベリーはブルーベリーの一種で、野生のブルーベリーの仲間です。一般的なブルーベリーとの違いは、ブルーベリーの果実は皮が青紫色で中身は白色ですが、ビルベリーは皮も中身も青紫色をしています。
アントシアニンの量もローブッシュ・ブルーベリーの約2倍、ハイブッシュ・ブルーベリーの約5倍のアントシアニンが含まれています。
また、ビルベリーはヨーロッパでは医薬品としても使用されており、眼精疲労、抗酸化作用、糖尿病性網膜症の予防、血液サラサラ、リラックス効果など、いろいろな効果があるとされています。【アントシアニン】
アントシアニンはポリフェノールの一種。植物が有害な紫外線から実を守るために作り出される成分で、青紫色の天然色素をしています。日照時間が長い地域で育った植物は、多くの量のアントシアニンを蓄えています。
人間の身体は、アントシアニンを含むポリフェノールを体内でつくることができません。そのため、食事やサプリメントなどで摂取する必要があります。
アントシアニンを多く含む食材は、ブルーベリーやブドウ、ナスや赤しそ、紫さつまいもやさつまいもの皮などに含まれています。
アントシアニンは強力な抗酸化作用があり、血圧上昇を抑制、活性酸素の抑制、毛細血管の保護、視機能向上、生活習慣病予防などの効果があるとされています。眼に良いとされるのは、ビルベリーとなるのですが、ビルベリーもブルーベリーの一種です。視機能の向上を意識するのであれば、アントシアニン豊富なブルーベリーを積極的に摂りましょう。
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眼にいいのはブルーベリー?ビルベリー?①
【ブルーベリーとは】
ブルーベリーはツツジ科スノキ属の果実で、北米原産の低木性果樹の総称です。ブルーベリーは6系統あり、食用として重要なのは3系統です。細かい品種は数百種類とも言われています。
食用として重要な3系統は、「ローブッシュ・ブルーベリー」、「ハイブッシュ・ブルーベリー」、「ラビットアイ・ブルーベリー」です。◆ローブッシュ・ブルーベリー
ローブッシュ・ブルーベリーは主に加工用に用いられる野生種で、ワイルドブルーベリーとも言われます。アメリカ北東部からカナダ北部に広く自生していて、ジャムやジュースをはじめ、ドライフルーツ、お菓子、お酒などに加工されています。◆ハイブッシュ・ブルーベリー
ハイブッシュ・ブルーベリーは野生種の改良種です。主に生食用として栽培され、果実の直径が1~2cmで果実が大きいのが特徴です。日本で栽培されているほとんどのブルーベリーで、肉質も柔らかく、香りもすばらしいものが多いです。◆ラビットアイ・ブルーベリー
ラビットアイ・ブルーベリーも改良種です。実が熟す前にウサギの目のように赤く色づくことから「ラビットアイ」と呼ばれています。日本でも多く栽培されており、ブルーベリーの中でも甘みが強いのが特徴です。ビルベリーやアントシアニンについては、次回更新します。 -
ビタミンについて②
ビタミンC
水溶性のビタミンの一つで、オレンジ果汁から発見されました。多くの哺乳動物は体内でビタミンCを合成できますが、人やモルモットなど一部の動物はビタミンCの合成が出来ない為、食事から摂取しなければなりません。ビタミンCはコラーゲンをつくるのに不可欠なビタミンです。ストレス(精神的・物理的)への抵抗力を強めたり、鉄の吸収を促したり、活性酸素の弊害を抑える働きがあります。
1日の推奨摂取量は18歳以上男性女性ともに100mgです。ビタミンCは、過剰摂取しても吸収率が低下し、残りは尿から出てしまうので、一般的には有害な過剰症はないといわれています。しかし、普段からビタミンCを取っていない人が急に過剰摂取をすると腹痛や下痢、吐き気といった胃腸への影響が報告されています。また、腎機能に問題がある人は腎結石のリスクが高まることがありますので、1日1000mg以上摂取しないようにしましょう。
ビタミンCが不足すると抵抗力が下がったり、骨の発育が不十分になったりします。また、コラーゲンが作れないため壊血病が発症します。
ビタミンD
脂溶性ビタミンで、食べ物から取るほかに、日光を浴びると体内でもある程度作り出せるビタミンです。肝臓と腎臓で活性型に変えられ体内で使われます。基本的な働きは骨を作るカルシウムとリンの代謝に必要なビタミンです。小腸でのカルシウムとリンの吸収を促進させ、血中カルシウム濃度を一定に調整し、神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行なう働きがあります。
目安となる摂取量は18歳以上の男性女性ともに5.5㎍とされています。普段の食事からは過剰症になることは殆どないですが、ビタミンDを取りすぎると、高カルシウム血症、腎障害などを招く恐れがあります。上限量は100㎍とされています
不足するとカルシウムの吸収が低下し、低カルシウム血症となります。骨のカルシウム代謝が悪くなり、子どもではくる病、成人では骨軟化症が起こります。高齢者の場合は骨粗鬆症になりやすくなり、骨折による寝たきりのリスクが高くなります。
ビタミンE
脂溶性ビタミンで、ビタミンEの仲間は8種類あり、4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールがあります。最も活性が強いのがαトコフェロールで、「日本人の食事摂取基準」はこのαトコフェロールをビタミンEとしています。ビタミンEは体内でエネルギーを作り出すときに発生する「活性酵素」を消去する働きがあります。抗酸化作用により、脂質の酸化を防ぎ、老化も防ぎます。血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など生活習慣病を予防することが期待されています。
目安となる摂取量は18歳以上男性で6.5mg、女性で6mgとされています。ビタミンEは体内に蓄積しにくい為、通常の食事では過剰症はみられませんが、過剰摂取すると出血傾向になるという害がみられるので注意が必要です。
不足すると神経や筋障害の症状が見られることがあります。未熟児では赤血球が壊れて起こる貧血が知られています。成人では動脈硬化の原因につながったり、冷え性や頭痛、肩こりなどを起こしやすくなったり、シミやシワができやすくなります。
葉酸
水溶性ビタミンでビタミンB群の仲間です。ほうれん草などに多く含まれるためこの名前がつきました。ビタミン12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」と言われています。アミノ酸の代謝や核酸の合成、タンパク質の合成に必要なビタミンです。そして細胞の増殖が正常に行なわれるうえで不可欠な栄養素です。そのため細胞分裂が活発な胎児の正常な発育にとても大切なビタミンです。
1日の推奨量は18歳以上の男性女性ともに240㎍とされており、妊婦はその倍、授乳婦は340㎍とされています。通常の食事では過剰症はみられませんが、取り過ぎると神経障害や発熱、蕁麻疹などの過剰症が起こる報告があります。男性女性ともに900mg~1,000mgを超えないように注意しましょう。
不足するとビタミンB12と同様に悪性貧血がみられます。胎児の発育にも不可欠な為、不足すると胎児の神経管閉鎖障害や無脳症を引き起こします。最近では成人において脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐという研究結果が報告されているようです。
パントテン酸
水溶性ビタミンの一つで、広くどこにもあるという意味であると言われ、その言葉の通り食品に広く含まれています。ビタミンB群の一つでビタミンB5とも言われています。パントテン酸は三大栄養素の代謝に必要なビタミンです。脂肪の合成や分解に深く関わっており、体内で起こるきわめて多くの酵素反応に関与しています。また、善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体の産生などにも関与しています。
1日の目安量は18歳以上男性で5mg、女性で4~5mgとされています。パントテン酸単独での過剰摂取による健康障害は報告されていませんが、吐き気や食欲不振の報告もありますので、取り過ぎには注意しましょう。
不足すると栄養素の代謝障害により、成長障害、手足のしびれ、神経障害、頭痛や疲れなどが起こります。しかし、パントテン酸は幅広い食品に含まれているため、通常の食事では不足することは極めて少ないと考えられています。
ナイアシン
水溶性ビタミンでビタミンB群の一つです。ナイアシンはニコチン酸とニコチンアミドの総称で、体内で必須アミノ酸のトリプトファンからも合成することができます。ビタミンB2同様に三大栄養素のさまざまな代謝に補酵素として関与しています。皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。
1日の推奨量は18歳以上男性で13mg~15mg、女性で10mg~12mgとされています。通常の食事では過剰摂取になることは殆どありませんが、過剰症として消化不良や重度の下痢、肝機能低下や肝炎など消化器系や肝臓に障害が生じた報告もあります。